大学を支える情シス女子

情シス女子2 2

あなたの部署にもいるかもしれない「情シス女子」。
彼女たちは、どんな想いを抱きながら日々働いているのでしょうか?
サイボウズ プロモ女子の大滝が、企業の情報システム部門の女性に、働く喜びと苦労、忘れられないプロジェクト、将来の展望などをインタビューします。

第 5 回は、東洋大学で働く3名の情シス女子さんにグループインタビューを行ってきました。箱根駅伝でもおなじみの東洋大学は、1887年に哲学を学ぶ学校「私立哲学館」として創立され、現在は4つのキャンパスに約3万名の学生が通う総合大学となっています。グローバル化が進展し、多様な価値観が混在する現代社会の中でも「自分なりのものの見方、考え方を持ち、自分なりの哲学を持って行動できる」学生を育てています。また「サイボウズ ガルーン」のユーザーでもあります。それではどうぞ。
top_photo_002.jpg

キャリアも様々!情シス女子チーム

スクリーンショット 2015-01-23 9.48.44.png

今回はグループインタビューということで、和気あいあいと話し合えそうです。
よろしくお願い致します。

早速ですが、システム部門に配属された経緯と現在の業務をお聞かせください。

大迫さん

よろしくお願いします。私はまだ入職して1年目です。就職活動のときから、情報関係に興味を持っていました。面接時にそのことをお伝えしたら、本当に配属がシステム部門になりました。

担当業務は学習支援システム(LMS)の利用者サポートや、情報機器・システムのお問い合わせ対応です。教職員からの質問に回答し、要望をメーカーに伝えるだけでなく、ときには授業に立ち会い、利用のお手伝いをすることもあります。最近は、契約にも関わらせていただけるようになりました。

古海さん

入職して最初はシステム部門に在籍し、入試部入試課での経験を経て、システム部門に戻ってまいりました。
担当業務は、学内の各種情報システムを利用するためのアカウントの管理や、メール・メーリングリスト管理、職員が使用する端末管理、業務システムの基盤保守管理・契約関係などです。

修正版P8271757.png

阿武木さん

私は、専業主婦時代にコンピューターに初めて触れ、非常に興味を持ちました。まったくの専門外だったのですが、やってみたい!という意欲だけで突き進み、PCインストラクターの仕事に就いたあと、現職にたどりつきました。

現在は、PC教室の保守運営や利用者サポート、LMSと呼ばれる学内の学習支援システムの利用者サポートを業務としています。

システム部門は何名くらいですか?

古海さん

情報システム課としては14名で、そのうち女性は4名です。

14名で、学生教職員合わせて、3万強のユーザーのシステム環境を整えていらっしゃるのですね。

古海さんと大迫さんは同じキャンパスで仕事をされていて、阿武木さんは別のキャンパスで業務を進めていらっしゃるのですよね。拠点間での連携はどうされているのでしょうか。

阿武木さん

私と大迫さんは、拠点は違えど、業務内容は同じなので、よくやりとりしています。

古海さん

電話や対面よりは、「ガルーン」上でのコミュニケーションが多いですね。

拠点を超えたやりとりは「ガルーン」を使って行われているのですか?

阿武木さん

ほとんどが「ガルーン」ですね。業者様が絡むと「サイボウズLive」を利用します。離れていても「ガルーン」を通して、毎日会っているような感覚で仕事ができています。久々に会ってもそこまで違和感ないですね。

大迫さん

直接対面で「はじめまして」とお会いするよりも先に、「ガルーン」上でコミュニケーションを行う、なんてことは多々ありますよ。

そうなんですね!「ガルーン」を使って、拠点の距離を感じさせないように仕事ができているのですね。

教育機関で働いているという意識

何名かの情シス女子さんを取材してきましたが、社内のコミュニケーションを円滑にすることを常に意識している、という声を多く聞きます。

みなさまも、コミュニケーションにおいて気をつけていることはありますか?

P8271740.JPG

大迫さん

私はまだ入職して1年目なので、ほとんどの方が私のことをご存知ありません。
とはいえ、お問い合わせをされる先生方にとっては、こちらが新人かどうかは関係ないので、求められていることに100%応じられるように、ということを心がけています。

100%で応じることは難しく、悩むことがとても多いですが、幸い隣の席に古海さんが座っていて下さり、仕事に関することも、仕事に関係ないことでもすぐに相談できます。みなさんで質問しやすい環境を作ってくださっています。とても心強いです。

古海さん

私が特に気をつけているのは、学生への対応です。
大学時代に印象に残ったこととして、授業のことや、友達と過ごしたことがあると思うのですが、大学職員の交流もそのひとつと成りうるのではないかと思っています。

本校の学生は、3万名ほどいるので、ひとりの学生と私が関わるのは、4年間でたった一度きりかもしれない、ということはいつも頭をよぎります。
私の対応が、学生にとって、大学でのいい経験のひとつとして刻まれればいいなと、そんな風に思って仕事をしています。

自分が教育機関にたずさわる人間なのだ、という意識が前提にあるのですね。

古海さん

それはありますね。学生もまだ責任がない立場なので、例えば締め切りを守らないといった、社会に出て同じことをしてしまったら、困るだろうという行動をするときがあります。ただ助けてあげるだけではなく、対応した上でアドバイスするといったことは、自分たちが教育機関にいる以上、やるべきことだろうと思っています。

阿武木さん

私のいるPC教室チームには、アルバイトの学生もいます。その子たちとの関わりも多いですね。最近、アルバイトスタッフも意識レベルが上がり始めて来ています。
最初は職員の方で研修を行っていたのですが、その研修の内容をドキュメント化してくれて、アルバイト同士で研修や引き継ぎが行われるようになってきました。

学生にとっても、何かを教えるということは貴重な経験になっていると思います。社会に出たときに、ここでアルバイトをしていたことが、少しでも力になればいいなと思って、接しています。これも勿論、業務の一貫として考えています。

部門ならではの経験、部門にとらわれていたら得られなかった経験

いままでの仕事のなかで、何か印象的なエピソードがあれば教えてください。

スクリーンショット 2015-01-23 14.24.05.pngのサムネイル画像

大迫さん

4月の末に、システムに関するお問い合わせを受けたのですが、そのときに初めて自分一人で、トラブルの原因を究明し、解決することができました。それまでは、自分が課に対して貢献できていない、という気持ちがあったのですが、ようやくそのときに、少し自信を持つことができました。それが印象に残っていますね。

古海さん

情報システム課ならでは、という印象的な経験は、法定停電時の対応です。
電気設備点検のために、年に1回キャンパス内の全館が停電になります。普段とは違って、学生や教職員がいなくなった年末のがらんとした学内に、コートを着て、懐中電灯を持って入ります。

停電がはじまる2時間前に出勤し、システムを一つひとつ停止させ、停電作業開始から7時間後ぐらいに再度集まって、復電されたらシステムの起動作業を行う、といったものです。復電のタイミングより早く戻ってきてしまって、真っ暗な建物の中を、懐中電灯を頼りに歩く...空調が入っていなくて寒い...という経験は、ちょっと面白くて特別な体験だなと思います。

復電後に通電を確認し、システムを立ち上げていくのですが、まれにトラブルが起きてしまうときもあります。そのときは面白がれないのですが...。

阿武木さん

川越キャンパスのメディアセンター内に、誰もが自由につかえる共有スペースを立ち上げたことです。以前、その場所は、がらんとして寂しい印象がありました。またそれが気になっていたのと同じ頃、学内に友達ができずトイレ内でお弁当を食べる学生がいるという噂があり、胸を痛めていました。
友達ができていない子でも、ひとりで気楽にお弁当を食べられる場所を作りたいという気持ちが膨らんでいきました。そこで、その場所にテーブルや椅子を置き、カフェ風の場所を作ったところ、少しずつ、学生が集まるようになりました。

現在では設備も強化され、学生だけではなく、教職員も利用する人気スペースになっています。大学に自分の居場所を見つけられることで、最終的に休学者や退学者を減らせれば何よりです。直接的な情報の仕事ではないのですが、広い目で大学のためになったと思う仕事です。

システム部門ならではの体験や、システム部門にとらわれていたらできなかった仕事など、様々なエピソードがあるのですね。

それにしてもみなさん、とても仕事が楽しそうで、部内の雰囲気の温かさがこちらにも伝わってきます。

それぞれのペースで、自分の強みを広げていくこと

最後に、今後の展望について教えていただけますか?

大迫さん

目標は、ひとつのシステムの管理者になることです。そのためにまずは、目の前にあることからコツコツとやっていきたいです

古海さん

学内に紙の申請書が多く、システム化したいと思っており、いま「kintone」について勉強しています。本当に使いこなすためには作りこむ必要があるので、言語の勉強もすすめていきたいです。

阿武木さん

システム部門にいるからといって、それに囚われることなく、いつも大学全体を見渡し、部署を超えて業務を考えていきたいと思っています。その上で、システム部門ならではの業務を発案していきたいと考えています。

みなさまの今後の活躍を楽しみにしています。
今日はありがとうございました!

修正版P8271730.png
※本インタビューは、2014年8月時点での内容です。

あなたの部署の情シス女子を、こちらで紹介しませんか

グループウェアNEWSでは今後も、「情シス女子」の活躍に注目してまいります。情シス女子の取材を受けたい、自分の部署の情シス女子をぜひ紹介したい、というお客様がいらっしゃいましたら、サイボウズ(csplan@cybozu.co.jp)まで、お問い合わせください。

サイボウズ プロモーション担当 大滝