Notesから移行する7つのメリット―その5:端末入替えに伴うNotesクライアント設定、個別端末環境に応じた問い合わせなど、対応負荷の増加を考える

IBM Notes/Domino(以下、Notes)における7つの課題について紐解いていきながら、その解決策となる「サイボウズ ガルーン(以下、ガルーン)」のメリットを連載形式でお伝えする第五回目。今回は、クライアントサーバ方式での運用だからこそ発生しやすい問い合わせや個別設定業務の運用負担についてみていきます。Webアプリケーションのガルーンであれば、これらの負担を大きく軽減することができるのです。

今の時代にそぐわない「クライアントサーバ方式」

Notes自体は、近年でこそWebアプリケーションとの親和性も高くなっており、今ではWebブラウザ上でNotesを活用することも可能です。通常Webブラウザで利用できるようにするためには、Lotus Domino Designerを用いてXPages技術を駆使して開発することで、NotesアプリケーションをそのままWebブラウザで表示することが可能となっています。ただし、以前からNotesを利用している企業の場合、一部Webブラウザから閲覧、利用できる環境を整えている部分はあるものの、基本的にはPCなどにNotesクライアントをインストールして利用するクライアントサーバ方式での利用が一般的です。

○Notesクライアントの運用管理を考える

当然ではありますが、端末の入れ替えなどが発生した場合には、その都度Notesクライアントをインストールし、環境設定をし直す必要があります。以前に比べて、クライアント環境の変化が著しい昨今では、環境設定の手間が重くのしかかってくることも。また、スマートフォンなどPC以外のデバイスで利用する際には、iNotesやLotus Notes Travelerなどのツールを利用してNotesのDBにアクセスできますが、それぞれ個別の環境設定が必要です。動作するNotesクライアント端末ごとに個別の問い合わせが寄せられることもあります。クライアントの環境ごとに画面設計することも必要で、設定や問い合わせなど運用管理にも多くの時間と手間が発生し続けることになるのです。

○クライアント環境の変化を考える

最近では、Windows10など新たなOSへの入れ替えに関して大きな話題となりましたが、今後もクライアント環境の変化は続きます。また、iOSやAndroidなどスマートフォンのOSも頻繁にバージョンアップを繰り返しており、クライアント環境は常に変化するものだという認識で今後のインフラ作りを考えておく必要があります。そういう面からも、できればクライアント環境に依存しない形でアプリケーションが利用できる仕組みを検討したいところです。逆に言えば、クライアントに縛られたアプリケーションが存在していることで、新しい環境への入れ替えが困難になり、結局古い環境を使い続けざるを得ないなんてことにもなりかねません。いつまでも古いシステムのおもりをし続けなければならず、新しい環境と併用しながら運用管理していくことで負担はより大きくなってくることでしょう。

Webシステムだからこそ設定作業や問い合わせ対応など運用管理の負担がない

標準的なWebシステムで構成されているガルーンは、Webアプリケーションとして当初から設計されているため、クライアントごとに特別な設定をすることなくWebブラウザさえあればすぐにアクセスすることができます。Internet Explorerをはじめ、Google ChromeやMozilla Firefox、Safariなどよく利用されている主要なWebブラウザはもちろん、Microsoft Edgeなどの新しいWebブラウザであっても利用可能。デバイスに最初からインストールされているWebブラウザを利用するため、専用の環境をクライアントにインストールする必要がなく、環境に依存した問い合わせが発生しません。業務部門からの問い合わせも個別対応が必要なNotesに比べて少なくて済み、運用管理の手間を大幅に軽減できます。このあたりもパッケージソフトウェアであるガルーンの特徴が大きく影響するところです。

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スマートデバイスから利用する場合は、Webブラウザから利用する場合と、無料で利用可能な専用アプリケーション「KUNAI」を使うパターンが選択できます。Webブラウザの場合、PCと同じ画面で利用することも可能ですが、モバイルビューを選択すれば、スマートデバイスに適したインターフェースでガルーンが利用可能です。デバイスごとに個別のインターフェース設計をする必要がないため、端末個別の対応は不要です。オプションサービスの「セキュアアクセス」を利用すれば、個別の証明書を活用したセキュアな環境でモバイルアクセスを許可するといったことにも柔軟に対応できます。

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また、iPhone、Android など主要プラットフォームに対応したKUNAIはデータシンク型の専用アプリケーションです。ネットワーク接続時にシンクを行っておけば、地下鉄などオフラインの環境でもスケジュールやメッセージを確認できます。こちらも専用の画面設計が不要であり、ガルーンのデータをそのままスマートデバイスに最適化された画面で利用できるようになります。

なお、情報システム部門の運用管理負荷を軽減するためには、業務部門に権限移譲を行うことで運用そのものを現場に任せてしまうというやり方も検討したいところです。ガルーンには運用管理権限と呼ばれ、ある程度の変更を現場部門のマネージャーに移管することが可能な機能が備わっています。ちょっとした変更やアクセス権の範囲設定などは現場部門に任せてしまうことで、ガバナンスを効かせながら現場の自由な運用を確保することができるのです。運用負荷軽減という視点で、権限移譲などの機能も利用したいところでしょう。


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てんとまる社 酒井 洋和