イベントレポートcybozu.com カンファレンス 2013「kintone API、JavaScript APIの実力」

2013年11月8日にサイボウズの自社イベント「cybozu.com カンファレンス 2013」を開催しました。

cybozu.comカンファレンス
 ▼cybozu.com カンファレンス 開催レポート

1,897名のお客様にお申し込みをいただき、基調講演登壇企業 15 社、分科会 19 (ランチセッション含)を数え、 会場は大きな熱気に包まれました 。今回は、その中から「kintone API、JavaScript APIの実力」と題して開催した分科会の様子をレポートします!

「kintone」のAPIとは

ファストに業務システムを構築できる「kintone」。一方では開発プラットフォームとして活用いただけるだけの、十分な実力も備わっています。このセッションでは、その実力を証明すべく、APIを使ったカスタマイズの事例をご紹介しました。

まずはじめは、サイボウズ システムコンサルティング本部の浅賀より、「kintone API」の概要についてご説明しました。

サイボウズ 浅賀

システムコンサルティング本部 cybozu.com ソリューション・グループ 浅賀 功次

「kintone」のAPIには、「JavaScript API」と「REST API」の二種類があるというところがポイントです。
それぞれ役割が違い、「JavaScript API」はフロントエンド(画面)のカスタマイズ、「REST API」はアプリのレコード操作等のバックエンドにおけるデータ連携を行うことができます。

kintone API 利用イメージ

◯kintone JavaScript API

「kintone JavaScript API」を活用することで、例えば条件書式やGoogleマップ連携、ガントチャートなど、「kintone」に標準では搭載されていない機能を利用できるようになります。

◯kintone REST API

続いて「kintone REST API」ですが、こちらは名前の通り REST 方式でデータのやり取りができる API です。データのフォーマットは JSON を使っています。REST API は決められた URL に対してリクエストを発行することで、データの取得や更新を行うことができます。

フロントエンドのカスタマイズ〜JavaScriptの活用事例〜

ここからは、帳票クラウド「OPROARTS」を提供する日本オプロ株式会社の鈴木様にご登壇いただき、「JavaScript API」の活用事例についてお話しいただいたパートについてご紹介します。

日本オプロ株式会社 C-Collabo推進室 部長 鈴木 孝信 様

日本オプロ株式会社 C-Collabo推進室 部長 鈴木 孝信 様

日本オプロ様では、帳票作成サービスの「OPROARTS」と「kintone」の連携ソリューション「OPROARTS Connector for kintone」を提供されていて、これを活用することで「kintone」から直接帳票を出力することが可能になります。この連携ソリューション「OPROARTS Connector for kintone」は、「kintone JavaScript API」を使って提供されています。

「OPROARTS Connector for kintone」の利用イメージ

「OPROARTS Connector for kintone」の利用イメージ

デモンストレーションでは、見積書の出力やアプリ間連携、アクセス権限による画面操作の違いを見せていただきました。帳票作成サービス「OPROARTS」と「kintone」の連携イメージはもちろん、「kintone JavaScript API」によるカスタマイズを加えることで、標準の機能では搭載されていない"見積書発行ボタン"を表示させることや、発行した日付のタイムスタンプを自動的に入力させるという利用イメージを見せていただきました。

 ▼デモはこちらからご覧いただけます
カスタマイズを加えることで、より業務フローに合ったシステムを「kintone」で構築することができます。毎日の業務で活用することを考えると、ちょっとした入力の手間が省けるだけでも業務効率が上がりそうです。

バックエンドのカスタマイズ〜kintone REST API活用事例〜

「kintone REST API」の活用事例については、株式会社アプレッソの友松様よりお話しいただきました。
株式会社アプレッソ様では、データ連携ソフトウェア「DataSpider」を開発・販売されいます。「DataSpider」の「kintoneアダプタ」を「DataSpider」がもつ他のアダプタと組み合わせることで、「kintone」と様々なデータベース、プラットフォームとの連携を可能にします。この「kintoneアダプタ」は、「kintone REST API」を利用したソリューションです。

株式会社アプレッソ 事業推進本部 技術部 部長 友松 哲也 様

株式会社アプレッソ 事業推進本部 技術部 部長 友松 哲也 様

「DataSpider」を活用すると、「kintone」と他のシステムとの連携を手軽に実現できることから、開発の内製化を可能にし、延いてはコストや構築期間の削減ができます。

DataSpiderが実現できること

DataSpiderが実現できること

活用事例として、お問い合わせメールを「kintone」に自動で取り込む方法や、Excelの売上情報シートを「kintone」に自動で取り込む方法をご紹介いただきました。
 ▼デモはこちらからご覧いただけます
当日は、デモを見せていただいたのですが、それぞれわずか数分で設定が完了していました。ドラッグ&ドロップで設定できるので、複雑な操作もありません。「DataSpider」と一緒に活用することで「kintone」の活用の幅が広がりそうです。

まとめ

ここまで、「kintone API」についてご紹介しましたが、いかがでしたか。ポイントをまとめると、以下の二点です。

◯kintone には2種類の API があります。

・kintone JavaScript API
・kintone REST API

◯OPROARTS、DataSpider を利用する事で、開発の負担やコストを抑えて、API 連携の仕組みを導入する事ができます。

本セッションの講演資料や講演動画も公開しておりますので、合わせてご覧ください。レポート記事ではお伝えしきれなかった、デモもご覧いただけます!

 ▼▼講演資料はこちら(読み込みに時間がかかることがあります)
 

▽動画

 

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サイボウズ プロモーション担当 荒川 真実