基幹システム周辺の業務改善。「kintone」と連携するとこうなる!

システムの開発や改修が簡単なことがよく知られているクラウドサービスの「kintone」ですが、柔軟なシステム連携ができることも、もう一つの特徴です。

これまで、基幹システム周辺の業務改革には、時間とコストが掛かるという考え方が一般的でしたが、「kintone」と他の社内システムとの連携がそんな常識を覆します!

今回は、基幹システムと「kintone」を連携してご利用いただいているお客様の事例をまとめてご紹介します。スピーディーに実現した業務改革の効果を、ぜひご覧ください!

1.経理システムと連携した「旅費精算システム」

美容室向けの頭髪化粧品及び医薬部外品の製造・販売を行っている中野製薬株式会社様では、「kintone」を活用して業務に合わせたワークフローシステムを構築しています。その一つが、経費精算システムです。

経費精算_kintone

▼導入事例:中野製薬株式会社

営業社員が費用を登録し、その申請を上長が決裁。イレギュラーが発生する可能性があるため、勘定項目の仕分けは経理が手動で行います。ここまでのプロセスは、「kintone」を使って行い、仕分けが済んだ申請は自動的に基幹システムに取り込まれる仕組みになっています。

2.得意先マスター/商品マスターと連携した「返品管理システム」

続いての事例は、返品/クレームの履歴を残す「kintone」アプリと基幹システムの連携です。こちらも、中野製薬株式会社様の事例です。

返品/クレーム_kintone
▼導入事例:中野製薬株式会社

商品の返品を受けると、担当者が「kintone」の返品/クレーム管理のアプリに登録します。このとき、基幹システムの「得意先マスター」「商品マスター」の情報を「kintone」に読み込みます。「kintone」のプロセス管理機能を使って、販売や生産管理、品質管理の責任者の承認が下りると、「DataSpider」を経由して「返品/クレームDB」のシステムに、返品があった商品や販売先、金額などが自動的に登録される仕組みです。

3.商品マスターと連携した「発注残管理システム」

Francfrancのブランドでインテリア雑貨を製造・販売する株式会社バルス様では、発注済みの商品の納品管理に「kintone」を利用しています。発注書の情報を自動的に「kintone」に取り込み、取引先の商社が納期を「kintone」に登録するという運用です。急速にビジネス環境が変化する中、既存の基幹システムでは対応できない業務フローを、構築が容易な「kintone」でシステム化。構築にかかった期間はわずか2週間でした。

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▼導入事例:株式会社バルス

「kintone」で作成した納品管理アプリの利便性をさらに高めるために行ったのが、基幹システムと「kintone」の連携です。発注書には商品コードが記載されているので、「kintone」にも商品コードが取り込まれます。その商品コードをキーにして、基幹システムにある商品マスターのデータを参照。発注書には書かれていない、たとえば、商品名や重要度、販売時期といった付加情報を「kintone」上でも確認できるようにしています。

4.販売管理システムと連携した「キャンペーン分析システム」

最後は、小売業を営んでいるT社の事例です。T社では、基幹システムに登録されているキャンペーンの売上などの販売データを「kintone」にインポートしています。店舗では、iPadからデータ分析を行っています。

販売管理システム連携_kintone
これまでは、店舗から依頼がある度、本社のシステム部が基幹システムのデータを集計していたのですが、「kintone」にあらかじめデータを登録しておくことによって、各店舗が必要なタイミングで必要な情報を分析できるようになりました。

まとめ

いかがでしたか?

基幹システムと「kintone」を連携すると、以下の2つが可能になります。

①基幹システムのデータを「kintone」で作った業務アプリケーションに読み込むこと
②「kintone」を入力インターフェースとして基幹システムにデータを登録すること

基幹システムと「kintone」を連携すると、基幹システムそのものは改修せずに、周辺業務の改善に取り組むことができるため、低コストでスピーディーな業務改革が可能です。

こんなことも「kintone」で実現できる?と気になった方は、まずはサイボウズまでお問い合わせください。


サイボウズ プロモーション担当 荒川 真実