グローバルに活躍する情シス女子
2014.08.07
あなたの部署にもいるかもしれない「情シス女子」
彼女たちは、どんな想いを抱きながら日々働いているのでしょうか?
サイボウズ プロモ女子の大滝が、企業の情報システム部門の女性に、働く喜びと苦労、忘れられないプロジェクト、将来の展望などをインタビューします。
第 4 回は、外資系金融企業で働く新卒 2 年目の情シス女子さんを取材してきました。グローバルな職場環境でテクノロジーを極める、エンジニアタイプの情シス女子です!それではどうぞ。
グローバルでシステムを一元管理するには
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
大学院で情報学を専攻されていたそうですが、情報技術を極めたいという意志があって、この会社を選ばれたのですか?
そうですね、技術の世界で働きたいと思っていました。就職活動をはじめたばかりの頃は、Web系の企業ばかりを見ていました。研究室の先輩にインターンに来てみないかと誘われたのが、この会社に来たきっかけです。
金融業界に行く自分は想像がつきませんでしたし、英語への苦手意識もあったので、チャレンジングな選択だと感じてはいましたが、当初から惹かれていましたね。
普段から業務中も英語を使われているのですか?
はい、そうです。日本で仕事をグローバルにやりたいと思ったら、うち以上にグローバルなところはないと思います。日本語がわかるメンバーは数名いますが、同じチームには日本人が私1人しかいません。アメリカ、イギリス、フランス...といったようにバラバラの国籍のメンバーが集まっています。コミュニケーションの難しさなど、最初はびっくりすることも多かったのですが、数ヶ月で慣れました。
同じチームに日本人がたった一人という環境は面白いですね!
所属するチームでは、世界の各拠点にあるLinuxサーバーの管理をグローバルで行っています。管理する時間帯が拠点ごとに割り振られていて、タイムゾーンで対応するメンバーが変わります。例えば日本が管理する時間帯で、ニューヨークの拠点で障害が起きた際は、日本のチームが対応します。
東日本大震災が起きた際は、日本のメンバーが対応できなかったので、ニューヨークや香港のメンバーが、時間を延ばして業務を進めていたそうです。グローバルでの協力体制ができあがっています。
チームワークを重視されているのですね。世界中のサーバーを管理するとなると、見ているシステムの数も尋常でないとお察ししますが...
そうですね、見ているシステムの数は尋常ではないですね...
環境も幅広く、昔から存在するサーバーには、Linux以外にもSolarisのような古いOSが入っています。ハードウェアも様々な種類のものが存在しているので、勉強する範囲は広く、苦労することも多いです。
そうなのですね。サーバー管理の他に取り組まれている業務もあるのでしょうか。
昔は、金融における取引は電話で行われていましたが、現在はコンピューターに置き換えられています。そこで、コンピューターやシステムの精度、特に通信のレイテンシー(データの要求をしてから、そのデータが帰ってくるまでの時間のこと)をいかに短くできるかというところが、弊社のビジネスの鍵を担っています。このレイテンシーの短縮が、私たちの業務の主にもなっています。
チーム内で日々研究を行っていますし、新しいハードウェアはチェックを欠かさないようにしています。
社内のシステムは内製がメインなのでしょうか?
基本的には内製しています。弊社のポリシーとして、あまり外注を行っていません。外注してしまうと管理が大変になってしまうので、私はそのポリシーには非常に賛成しています。
グローバルで評価され、見守られる風土
1日のスケジュールについてお聞かせください
タイムゾーンでサーバーの管理を行いながら、アプリケーションの開発も手がけています。プログラミングをする方が好きなので、そういった仕事を振ってもらえるように、マネージャーにお願いしています。
プログラミング業務が好きなのですね。仕事のやりがいについても、お話いただけますか。
マネージャーはいつも褒めてくれますので、小さなことでも新人のうちは嬉しく感じられることがたくさんあります。最近はできることも増えてきたので、難しい問題と向き合うことも多いです。
いままでで印象的だったエピソードがあればお聞かせください。
私達のチームでは、週末の待機当番がローテーションで回ってきます。その際は、ひとりで待機を行います。その日に、いままで見たことのない問題が降ってきました。問題が起きたものは、全然触ったことのないシステムだったので、解決までに非常に苦労しました。なんとか自力で解決することができ、チームメイトに月曜日に会って報告したところ「よくひとりで解決できたね!」と驚かれました。
他にも、社内のプロジェクトに複数参加しております。新しいアプリケーションやシステムを開発すると、世界中のメンバーからフィードバックがもらえます。大きな影響を与えられている、とやりがいを感じる場面ですね。
フィードバックもグローバルなんて...すごいですね! 様々な国籍の方と仕事をされる中で、コミュニケーションについて気をつけていらっしゃる点はありますか?
英語に関しては、いまも苦労しています。グローバルで行われる電話会議では、まだ意見を言うことにためらうときもあります。国籍によって、それぞれの表現方法も違います。意見をアグレッシブに伝えるメンバーもいますし、そうでないメンバーもいます。そのギャップを埋めるにはどうしたらいいのか、日々考えながらコミュニケーションをとるようにしています。
でも、基本的には余裕があって優しい方が多いので、助け合いながらうまく業務を進められています。文化の違いというものに慣れているのでしょうね。
温かい職場ですね、マネージャーの方も素敵な方なのでしょうね。
弊社は大きな組織なので、いたるところでマネージャーの承認が必要になってきますが、私のマネージャーは部下の自主性を尊重し、「あなたの判断で大丈夫」という姿勢で私を見守っているようです。裁量を部下に持たせつつも、最後には必ずフォローしてくれるので、大変助けられています。
自分の知識を蓄えるために時間を使うように、とも日頃から言われているので、勉強会にも頻繁に参加しています。マネージャーのことをとても尊敬していますし、感謝しています。
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?技術に誠実に向き合うこと
今後の展望についてお聞かせください。
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テクノロジーの世界で生き、技術を極めたいと思っています。 誠実に技術と向き合っている方に、とても憧れます。コンピューターは人間が作っているものなので、突き詰めれば原因がわかります。障害が起きた際はごまかさず、誰かのミスもうやむやにせず、事実の探求に真摯に取り組める方は、かっこいいエンジニアだと思いますし、私もそうなりたいです。
技術の仕事をしていた人間がマネジメント職に就く、という話は多いですが、あまり考えたことはないです。業界を変えることになっても、ITの分野にいたいです。
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転職も視野に入れていらっしゃるのですか?
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いまの会社は、技術的に成熟してしまっている部分もあるので、そうじゃないところに行ってみたい気持ちも勿論あります。研究職にも興味がありますね。でも、いずれにしてもこの企業で学んでいるグローバルさや、視野を広く持つ意識をなくしたくないと思っています。
日本で、日本人として、どんな役割を担っていけば世の中のためになれるのか、今後も模索していきたいです。
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ありがとうございます。今後のご活躍も楽しみにしております!
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ありがとうございました^^
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サイボウズ プロモーション担当 大滝 空