エンタープライズ企業が選ぶべきクラウドグループウェア【価格編】

全2回でお伝えしている「Cloud Days TOKYO 2015」のセミナー、「エンタープライズ企業が選ぶべきクラウドグループウェア」のレポートです。

2回目の今回は、クラウドサービスの価格とクラウドに移行したお客様の事例についてお伝えします。

前回のレポート、【セキュリティ編】はこちらからご覧ください。

価格(コスト)について

クラウド導入の障壁の二大要因のひとつであるクラウドサービスの価格についてです。

前回ご紹介した安心で信頼できる仕組みと同等のものを自社で構築しようとすると、どれだけの費用や人的コストがかかるでしょうか?

オンプレミス(パッケージ版)の価格を考えた時に、「ガルーン」のライセンス費用がまずかかります。これには、サポート費用、バージョンアップの権利が含まれています。さらに、ハードウェア・ソフトウェアの費用やシステムの構築費用や運用、保守、管理、実際にバージョンの作業にかかる費用、OSの更新などは別途費用がかかります。

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一方で、クラウドの費用を見てみると、「ガルーンの場合」、1ユーザー月額845円(300ユーザー以下の場合)ですが、こちらにパッケージ版でかかる必要がほぼすべて含まれています。さらに、バージョンアップ作業など日々のメンテナンスにかかる工数を大幅に削減することができます。

価格だけではないクラウドのメリットとして、クラウド導入で不要になり、解放されることをさらにあげてみましょう。

■ハードに関すること

・ハードウェアにお金をかけること

・故障対応や経年劣化の対応をすること

・利用の継続や拡大に伴ってハードを増強すること

・場所を用意すること

・電気代を払うこと

■BCPに関すること

・人災、天災に対応すること

・システムの監視や緊急対応をすること

・日々のセキュリティ改善対応をすること

■ソフトに関すること

・ソフト(アプリだけでなくOSやDB、バージョンアップライセンスも含む)の購入

・インストールやバージョンアップ作業をすること

・バックアップを取って保管すること

■その他

・社外(モバイル)からアクセスする環境を整えること

・初期導入に莫大なコストを支払うこと

・長期で使い続けると確約すること

いかがでしょうか?

クラウドを導入するメリットが、単に価格の部分だけにとどまらず想像以上に絶大であることがおわかりいただけてきたのではないかと思います。

とは、言うものの、現在運用されている環境や会社の考え方によっては、これらのメリットをあまり感じることができないパターンもあるかと思います。

例えば、「情報システム子会社などがある場合」

システムの運用・保守や管理は子会社が業務としておこなっているため、情報共有基盤(グループウェア)の保守費用やメンテナンスコストがなくなったとしてもそれほどメリットを実感できない可能性があります。

また、「データセンターを自社で運用している場合」。情報共有基盤(グループウェア)だけの場所代や電気代がなくなってもそれほどメリットとして感じられないのではないかと思います。

クラウドへの移行事例

実際にクラウド版「ガルーン」を導入いただいたお客様がどんなところに価値を感じられているのかご紹介します。

ほけんの窓口グループ株式会社様(6,000名で利用)

システム部長 牧之内氏はこう語っています。

「投資金額に対してそれだけの価値があるからこそ、クラウドを選びました。現在、システム部門は20名弱在席していますが、全社6,000名規模のシステム管理、さらに毎月人員が増えていく環境下なので、効率化は常にに意識しています。」

「Garoonについては、24時間の障害対応、バックアップ基盤、BCP対策もまるごとお任せすることができます。仮にオンプレミス環境で同様のことを行えば膨大な投資が必要であり、結局のところ、クラウドは決して高くありません。」

他にもクラウドに移行されたお客様の事例を公開していますので、ぜひご覧ください。

株式会社ジンコーポレーション様(400名)

シダックス株式会社様(4,000名)

まとめ

セキュリティ

自分たちでデータを所有していること、自社で管理していることは「安心」感はありますが、リスク等を考えた際に、自社での運用が決して「安全」と言い切れるものではないのではないでしょうか。

オンプレミス・クラウド、どちらを選択するにしても、きちんと考慮した上での選択が大切だと思います。

価格

クラウドの価格には、ライセンス費用以外にも、メンテナンスコストを含め、安心して継続的に最新の環境で利用するのに必要な費用が一式含まれています。

ただ、お客様の環境によってクラウド化から享受できるメリットは異なると言えます。

クラウドにすることにより、費用を含めどの程度のメリットが自社にあるか、きちんと考える必要があります。

クラウド、オンプレミス、どちらで運用することが自社に最適なのかを漠然とした不安や抵抗感ではなく、大きな不安要素であるセキュリティ、価格の観点から正確に比較検討していく必要があるのではないでしょうか。

正しい知識を持った上で、なぜクラウドにするか、クラウドにしないのかを社内でもきちんと説明できるようにしておくことが大切だと考えます。

その際にこの記事が参考になれば幸いです。

本セッションの講演資料を公開しておりますので、合わせてご覧ください。

 ▼▼講演資料はこちら(読み込みに時間がかかることがあります)
 

サイボウズ ガルーン アシスタントプロダクトマネージャー 小原