Notesから移行する7つのメリット―その2:サーバーの老朽化及びデータ量増加に伴うレスポンス低下や障害の発生を考える

IBM Notes/Domino(以下、Notes)における7つの課題について紐解いていきながら、その解決策となる「サイボウズ ガルーン(以下、ガルーン)」のメリットを連載形式でお伝えする第二回目。今回は、長年のNotes運用でサーバー自体が老朽化し、データ量が増大したことでレスポンス低下に陥ってしまうという課題に対して、ガルーンを使うことで得られるメリットについてわかりやすくお伝えします。

Notes DBの肥大化がパフォーマンス低下を招く

○長年運用することで起こるNotes DBの肥大化

どんなシステムであっても、導入した当時は最新のハードウェアプラットフォームで動かすのが一般的ですが、長年運用し続ければ当然ながら老朽化してくるものです。また、長年使い続けることでデータが蓄積し、レスポンスの悪化を招いてしまうような仕組みも少なからず存在します。特にNotesの場合、情報共有基盤として全社員が利用するグループウェアという性格上、様々なサイズの添付ファイルがメールに数多く添付され、スケジュールも日々更新、年を経るごとに複雑になっていくワークフローなど、Notes DBそのものが肥大化してしまうのも致し方ありません。長く運用していけばどうしてもレスポンスの低下を招き、結果として障害も発生しやすくなってくるものなのです。

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独自に拡張したNotesDBが氾濫し、欲しい情報が瞬時に取り出せないケースも少なくありません。


○ハードウェア老朽化への対策「サーバー仮想化」


サーバーの老朽化に関しては、ここ数年に起こったシステム環境の劇的な変化によって、抜本的な解決が可能になりました。物理的な環境から仮想的な環境への移行によってハードウェアとソフトウェアの結びつきをなくし、ハードウェアの老朽化に対処していく方法です。いわゆるVMwareのようなサーバー仮想化ソフトウェアを利用する手法です。仮想環境に移行しておけば、たとえハードウェアが老朽化しても新たな環境に乗せ換えやすくなり、最新のスペックを備えたハードウェアでこれまでのNotes運用を維持し続けることが可能です。


○Notes DBの乱立による肥大化は仮想化では救えない


ただし、仮想化によってサーバーの老朽化に対処できたとしても、長年運用し続けることでNotes DBが乱立し、DB内のデータサイズが肥大化してしまうケースが少なくないのも事実です。目次となるビューが大量に生成されていることで起動のたびに多くの時間がかかってしまったり、ディレクトリ配下にある大量のファイルをチェックすることでサーバー自体がすぐに利用できなかったりなど、仕組み上の都合でパフォーマンスが十分に発揮できないこともあります。Notesを快適に動作させるためにサードパーティ製品を個別に導入する企業もあれば、パフォーマンス最適化に向けて複雑なチューニングを実施する企業もあるなど、Notesの快適な動作を維持するために様々な対策が図られているのが現状です。できれば、扱うデータ量が大きくなっても柔軟にスケールできる拡張性の高い仕組みが欲しいところでしょう。


拡張性の高い仕組み.PNG


クラウドを選択することで、利用の継続や拡大に伴ってサーバーを増強する必要がなくなります。

様々な利用形態によって柔軟な対応が可能な「ガルーン」

○企業のニーズに応じて環境が選択できる「ガルーン」

大規模向けのグループウェアとして多数の導入実績を持つガルーンは、企業のニーズに応じた様々な環境で利用することができます。自前で用意したサーバーにインストールして利用することはもちろん、VMwareやHyper-Vなど主な仮想化ソフトウェア上で稼働させることも可能です。またAmazon.comが提供するAWS(Amazon Web Services)など、パブリッククラウドのIaaS基盤の上でも稼働実績があり、基盤だけクラウドを利用して運用管理を自前で行いたいという企業のニーズにも柔軟に対応できます。 他にも、パートナー企業がガルーンをSaaSとして提供しているものを利用すれば、運用管理も含めて外部パートナーにすべて任せてしまうという運用も可能になるなど、自社の求める環境によって最適な提供形態を選択することができます。数年ごとにサーバーの老朽化のためにリプレースをしなければいけなかった従来のシステム環境から脱却できるのです。

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企業のニーズに応じた様々な環境でガルーンを利用することができます。

○DBの分割構成による負荷分散にも対応

また、データの蓄積によって引き起こされるパフォーマンスの低下は、拡張性の高いクラウド環境で利用すれば解決できるはずです。クラウド環境であればサーバー資源の拡張も容易であり、利用者の規模の増減に柔軟に対応できるようになります。 そもそもガルーンでは、レスポンス低下を防ぐため、DBの分割構成が可能となっており、サーバーを並列に並べて負荷分散を図るための仕組みが標準で実装されています。当初はスモールスタートであっても、ユーザ数が増えてきた段階でDB分割を行うこともでき、必要に応じて負荷分散できる仕組みとなっています。データと設計要素が一体化したNotes DBは自由度が高い分、大量のデータを扱うような仕組みとは言えません。ガルーンは一般的なRDBを採用しており、多くのデータを効率的に扱えるような仕組みとなっているため、レスポンス低下が起こりにくいのです。

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Webサーバーとデータベースサーバーを複数台で構成することで、より高いスケーラビリティを実現。

起こりうる障害への対応には、クラウドが大きな選択肢に

次は、障害対応という視点で考えてみましょう。どんなシステムであっても障害対応に向けた環境を整備しておくことが必要ですが、一般的にはサーバーの冗長化やデータバックアップなどが対策として挙げられます。ガルーンの場合は利用する環境によって方法が異なってきますが、例えばサイボウズが提供するクラウド環境「cybozu.com」を利用すると、障害の自動検知・回復やデータの4重バックアップ体制、距離の離れた東西のデータセンターにバックアップデータを分散させることによるBCP対策など、障害対応に強い環境が基盤として備わっています。データのバックアップなどもクラウド側で行われるため、自社で本来行うべき運用管理の手間を大きく軽減することができます。障害対応という視点で見れば、cybozu.comのような信頼性の高いクラウド基盤の上でガルーンを利用するのが最適な選択肢となってきます。

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cybozu.comでは、お客様のデータは"Square"と呼ぶ4重のバックアップ体制で守っています。

オンプレミスの場合、Notesであればサーバーの可用性の高いHA構成が機能として備わっており、環境づくりにコストはかかるものの、障害対応に向けた環境づくりを行うことが可能です。ガルーンでは標準機能として、HA構成に対応した機能は実装していませんが、サードパーティのソリューションを利用すればHA構成をシステム実装することも容易です。ガルーンはHA構成が実装できるような構造に作られているため、状況に応じて様々な選択肢が用意されています。

まとめ

 長年運用し続ければ、サーバーの老朽化やレスポンス低下を招くのはやむを得ないことですが、ガルーンを利用すればそれらの課題を柔軟に回避するための環境が手に入ります。中長期的な視点から、情報共有基盤であるグループウェアの最適な環境を、今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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てんとまる社 酒井 洋和